困った従妹と縁を切りたい。

切実にナナコは思っている。ある従妹は一人っ子。小さい時から傍若無人、我儘でヘラヘラしていた。むかつく。ナナコより三つ年下の彼女がおばちゃんにつれられ来るたびお婆ちゃんが遊んであげなさいというので遊んであげた。親切にしてた。ナナコ達は贅沢はしなかったが彼女には御馳走をだした。成人してナナコの結婚式には呼ぶつもりはなかったが、彼女が行きたいというので呼んであげた。お互い結婚してからも彼女の母親がナナコに「この娘はひとりっこだからお願い、ナナコちゃん仲良くしてあげて」というので我慢してずっと面倒をみてあげてきた。そのたび、ぞんざいな態度だった。現在お互い中高年になった。今日は他の叔母の葬式だった。その葬式でも、恩知らずでナナコに実に失礼なことをして、ヘラヘラ笑っていた。悲しくて、ナナコは帰ってから、90代の母親に電話して、「彼女にこんなめにあってかなしい」と訴えた。母はとてもやさしい。「あの子はうちにきてもいつも調子いい。ひとりっこで足りないとこがあって可哀そうなんだからお前ががまんしてあげなさい」正論です。でもすぐにでも縁をきりた。このさきあんな奴と親戚だなんてたまらない。ずっとこの先も生きていく限りナナコたちをなやませるだろう。自分では気がつきもしないで。ヘラヘラわらって、、、。