優しすぎるということ

ナナコの母親はとても優しい。やさし過ぎて小さい時から怒られたことがない。ナナコが今回の事故にあってからもたびたび、「もう痛くないか」と電話をくれる。それで嬉しくて涙が出ているナナコだが、まったく誠意がない加害者にたいして「互いに間がわるかったんだから、相手も大変だし、許してあげな」という。それはちょっとちがう、と思うのだ。いつもいいよいいよ、といいつづけて、人になめられてきたわたしたち親子。理不尽にはきちんとおこらないと、あいてはいつまでたっても何も気ずかず、もっと罪ぶかくなってしまう。だからこそ白黒つける機関警察や、裁判所があるわけだしね。でも老いた母にいってもしょうがないしね、、、。
「初夏だけど すっきりしない  ナナコです」  ナナコ  ニャン。