初詣で、護摩を。

 ナナコは既に百歳であるが故、チョットしたことは普通に出来る。例えば、今日奥さんが、新井薬師へ初詣でに行き、護摩を焚いてもらうと言うので、アタシもついて行った。どうやってネコの身でついて行ったかって?それは、ある技を使ってです。だれでも出来る技ではないのだよ。百歳になって、難しい試験をパスしたから、出来るのだよ。実は簡単。ナナコの髭をチョイト、行く人の洋服とかに、つけて、念をとばすのさ。良い子はマネしないでね。非常に危ない技だから。 昨年、新井薬師へ行った時のこと、護摩をたくとき、若い女性の坊様がいてね、ビックリ。数人で読経するとき、きれいなメゾソプラノが入って、感激したのさ。しかし、今年はいませんでした。流石に、うちの奥さん、ご朱印帳に記帳してもらう時、聞いたんだね。そしたら、彼女は、そこの、坊さんではなく、忙しいとき来てもらっているだけで、本日はいないという返事でした。残念でした。又どこかで会いたいなー。  「メゾソプラノ  読経の音符  色めいて」  ナナコ  ニャン。