手話で「忘れる」は手を耳の後ろで「投げる」しぐさ

 おもしろいよね。手の表現って。いやな事はみんな、みんな、後ろに抛りなげちゃう。そしてキット、顔をあげ明日に向かって歩いてゆく。まだ、一回しか習っていないけど、手話はしずかな静かな世界だ。ナナコはすぐ夢中になっちゃう。英語の時も外人さんと外国に夢中だったな。要するに異文化交流が好きなのかも。自分にとって未知の世界だからね。  「どうぞよろしく  使える手話は  これだけ」  ナナコ  ニャン。