トントン、トントン。

  土日のナナコんちは相変わらず、大工仕事をしている。ご近所の人も慣れてくれると嬉しいのだが。昨日も山の会の人がお手伝いにきてくれた。またまたナナコと奥さんは食事係件接待係。結構食事メニューが大変なんだよー。ご飯の時、もう気心も知れた人なので話がはずむ。彼はご夫婦の課題をいつも提供してくれる。二十五年前、結婚相談所をかいして得た大変な美人奥様をもっているのだが、今や二人とも定年退職を迎え、毎日顔を突き合わせるようになり、いろいろ互いに不満がでてきたらしい。そういえば、夫が家にいるようになると病気になる奥様の話は本当に頻繁に聞くようになった。ナナコんちの旦那さんが今朝こんな事をいった。木を金づちで打つているとね。どんなに条件の良い、これでサイズピッタリのはずという木同志でもなぜか、どんなことをしても合わないことがあるんだ、ところが色々な木同志合わせている内、ピッタリーというのが出てくる。不思議なものだね。木は賢い。でも人間は気づくのに少々時間がかかるのさ。そこもいいとこ。  「コンコンこん  カンカンかんこん  あっぴったりだ」  ナナコ  ニャン。