みんなは夢の最高値はいくら?

 この間、ナナコの童話が本になるかな?みたいな話をしたよね?お金がなくて、あの時はあきらめたんだけどね。昨日速達で、アタシの童話に対する講評と称するものが送られてきた。すごい、ついニカーとするほど、それを本にしたら売れると思うほどべた誉めだったよ。オレオレサギにだまされる人の気持ちがわかったね。腹は決まっている。とにかくお金がないんだからね。だがそこがナナコの甘いところで、一応それなりの二人の人物に相談してみた。一人目、俳句の先生(ナナコは俳句はやってないよ)  「全くこの町の人は金持ちなんだか、日本一そういう話にすぐのるんだ。俺の弟子も三十万出したのが、何人かいたよ。ただならやると返事しなさい」  二人目、作家の先生 「お金欲しくて応募したのに、お金取られてどうするの。どうしてもっていうなら、三千円位なら承知したら。だけど手の内あなた見せすぎだよ」といって、軽蔑した目で、ほほえんだのでした。  「作家には  そう簡単には  なれないね」  ナナコ  ニャン。