リンゴ

 母からリンゴが送られてきた。でっかい。すぐに父の写真の前にかざった。母は毎年同居している姉夫婦につれていっていただいて、リンゴ狩りにいく。そして、私たち娘たちに送ってくれる。今年のはひときわ大きい、たぶん一年ごとに自分が年取るので、母の気持ちがその分大きくなっているのであろう。送ったのになかなか着かなくて、母はやきもきした。姉がリンゴ園に電話をかけた。忘れていたのだろう。やっとおくられてきた。お母さん、ありがとう。とてもおいしいよ。長生きしてね。  「甘酸っぱい  ははの愛情  そっくりだ」  ナナコ  ニャン。