もしかしたら

 って、いまきがついたんだけど。六ってば、アタシのこと身重なのにいつまでも、のらで苦労してるって、同情して、わざとあの時、毒団子たべたんじゃないかしら?あのころ、アタシは次々生まれてくる子供をそだてるため、平気で人間の家のとだなを横だろうと、縦だろうとあけて食べ物をあさった。見つかるとシャーとさけんで爪でたたかった。そう、花といえば花の時期だった。人間にも、ねこにもおそれられていた。まさに肩で風を切ってあるいていたんだ。自分じゃいい気になっていたけど、六は見ていられなかったのかもしれない。ここまで。ニャン。